売り専ボーイの年金ガイド|国民年金・厚生年金の保険料と将来の受給額を徹底解説
売り専ボーイとして働くとき、年金の話は「まだ先の話」と後回しにしがちだ。しかし雇用形態によって加入する年金が変わり、保険料も受給額も大きく違ってくる。
この記事では国民年金と厚生年金の違い・保険料・将来の受給額シミュレーションを具体的な数字で解説する。未納のリスクと免除制度も合わせて紹介する。
売り専ボーイの年金、雇用形態で決まる
まず押さえておくべきは、年金の種類が雇用形態によって変わるという点だ。
雇用契約(正社員・アルバイト)の場合
- 厚生年金に加入(国民年金にも自動加入)
- 保険料は会社と折半
- 将来の受給額が大きい
業務委託(個人事業主)の場合
- 国民年金のみ(自分で納付)
- 月16,980円(2026年度)を全額自己負担
- 将来の受給額は国民年金のみ
CHANCEグループでは雇用形態が店舗・ポジションによって異なる。入店前に「雇用契約か業務委託か」を確認することが重要だ。
現役ボーイの声 (経験2年)
国民年金(第1号被保険者)の詳細
業務委託で働く場合、または店舗が社会保険未適用の場合は国民年金に自分で加入する。
2026年度の保険料
- 月額: 16,980円
- 年額: 約20万円
納付方法
- 毎月納付(口座振替・クレジットカード・コンビニ払い)
- 前納割引: 1年分まとめて払うと約3,820円お得(口座振替の場合)
加入対象 20歳以上60歳未満の全国民が対象。売り専ボーイは業種に関わらず、20歳になった月から加入義務がある。
厚生年金(第2号被保険者)の詳細
雇用契約で働く場合、厚生年金に加入する。厚生年金加入者は国民年金にも自動加入(保険料は厚生年金のみ)。
保険料率と折半の仕組み
- 保険料率: 18.3%(2026年度)
- 会社負担: 9.15%
- 本人負担: 9.15%
月給別の本人負担額
- 月給15万円 → 本人負担 約13,725円
- 月給20万円 → 本人負担 約18,300円
- 月給30万円 → 本人負担 約27,450円
- 月給40万円 → 本人負担 約36,600円
国民年金(月16,980円)と比べると、月給18.5万円以上なら厚生年金の負担が多くなる。しかし会社が同額を追加で払っているため、実質の保険料は2倍になっている点が国民年金との大きな違いだ。
現役ボーイの声 (経験3年)
将来の受給額シミュレーション
どのくらいもらえるか、具体的な数字で見てみよう。
国民年金のみ(業務委託の場合)
国民年金の満額は年816,000円(月68,000円)(2026年度・40年加入時)。
加入年数が短いと按分される。
- 20年加入: 月約34,000円
- 30年加入: 月約51,000円
- 40年加入: 月約68,000円
厚生年金 + 国民年金(雇用契約の場合)
厚生年金の報酬比例部分の計算式: 平均標準報酬月額 × 5.481‰ × 加入月数
月給20万円で20年加入した場合
- 厚生年金(報酬比例): 200,000 × 0.005481 × 240 ≈ 約263,000円/年(月22,000円)
- 国民年金(20年分): 約408,000円/年(月34,000円)
- 合計: 月約56,000円
月給30万円で20年加入した場合
- 厚生年金(報酬比例): 300,000 × 0.005481 × 240 ≈ 約395,000円/年(月33,000円)
- 国民年金(20年分): 約408,000円/年(月34,000円)
- 合計: 月約67,000円
月給30万円で40年加入した場合
- 厚生年金(報酬比例): 月約66,000円
- 国民年金(40年満額): 月約68,000円
- 合計: 月約134,000円
- 1
標準報酬月額を確認
年金事務所やねんきんネットで自分の標準報酬月額を確認。月給とほぼ同額。
- 2
加入月数を確認
20歳から60歳まで最大480ヶ月。ねんきん定期便で確認できる。
- 3
報酬比例部分を計算
標準報酬月額 × 5.481‰ × 加入月数 = 年間受給額(報酬比例部分)
- 4
国民年金分を加算
816,000円 × 加入年数/40 を加算して合計受給額を算出。
年金未納の3つのリスク
「どうせ老後のことは後で考えよう」と未納を続けると、思わぬリスクが生じる。
リスク1: 老齢年金を受け取れない 受給資格は10年(120ヶ月)以上の納付期間が必要。10年未満だと老齢年金を1円も受け取れない。売り専で働く期間が短くても、その前後の期間を含めて10年をクリアすれば受給できる。
リスク2: 障害年金・遺族年金が受け取れない 事故や病気で障害を負ったとき、または死亡したとき、条件を満たせば障害年金・遺族年金が受け取れる。しかし直近1年間に未納期間がある場合は受給できないケースがある(特例あり)。若いうちに障害を負うリスクは低くないので注意が必要だ。
リスク3: 受給額が減る 未納の月は加入期間にカウントされない。40年中10年未納なら受給額が25%減る。
現役ボーイの声 (経験5年)
払えないときの免除・猶予制度
売り専を始めたばかりで収入が安定しない時期や、体調不良で休んでいる期間など、保険料を払えないケースがある。そういうときは未納放置ではなく免除申請が正解だ。
全額免除・一部免除 前年の所得に応じて全額〜4分の1まで免除される。免除された期間も年金の加入期間としてカウントされる(ただし受給額は減額)。
若年者猶予(50歳未満) 50歳未満であれば所得基準を満たせば猶予される。猶予期間は10年以内に追納できる。追納すると満額受給に近づく。
申請場所 住所地の市区町村役場の国民年金担当窓口。毎年7月に更新申請が必要。
厚生年金と国民年金の受給開始年齢
どちらも原則65歳から受け取れる。ただし繰り上げ・繰り下げが可能。
- 繰り上げ受給(60〜64歳): 早く受け取れるが月0.4%ずつ減額(最大24%減)
- 繰り下げ受給(66〜75歳): 遅く受け取るほど月0.7%ずつ増額(最大84%増)
売り専ボーイは体力仕事のため長く続けられる職業ではないが、副業・転業後に別の収入を確保できれば繰り下げで受給額を増やせる。
まとめ
- 業務委託は国民年金のみ(月16,980円・全額自己負担)
- 雇用契約は厚生年金(会社折半・将来の受給額が大きい)
- 受給資格は10年以上の納付が必須
- 月給30万円・20年加入で月約67,000円受給の目安
- 払えない時期は未納放置せず免除申請する
よくある質問(FAQ)
Q
売り専ボーイは国民年金と厚生年金どちらに入る?
雇用形態によって異なります。雇用契約(正社員・アルバイト)なら厚生年金に加入し、会社が保険料を半分負担します。業務委託(個人事業主)なら国民年金のみで、月16,980円を全額自己負担します(2026年度)。
Q
厚生年金の保険料は月いくら?
厚生年金の保険料率は18.3%で、会社と本人が折半します。本人負担は9.15%です。月給20万円なら本人負担は約18,300円、月給30万円なら約27,450円です。
Q
将来いくら年金をもらえる?
国民年金のみの場合、40年加入で月約68,000円(2026年度)。厚生年金の場合は加入期間と給与によって変わります。月給30万円で20年加入した場合、厚生年金と国民年金合わせて月約67,000円が目安です。
Q
年金を払わないとどうなる?
10年未満の納付では老齢年金を受け取れません。また未納期間があると障害年金・遺族年金も受け取れないケースがあります。払えない時期は未納放置せず、市区町村に免除・猶予の申請をしてください。
Q
年金はいつから受け取れる?
原則65歳からです。60歳から繰り上げ受給(受給額が最大24%減額)、75歳まで繰り下げ受給(受給額が最大84%増額)することもできます。
Q
国民年金を払えない月が続く場合は?
未納放置は避けてください。所得が低い場合は全額免除・一部免除を申請できます。50歳未満なら若年者猶予制度も使えます。免除期間も加入期間にカウントされ、後から追納(10年以内)することで受給額を増やせます。